2021年を迎え、あらためてバードウォッチング1年目の出会いを振り返っています。
きっかけは2019年の暮れ、家にあったショッボイ双眼鏡(2000円)をなんとなくポケットに突っ込んで、現メインフィールドに散歩に出たことでした。池のカモでも眺めるかくらいの気まぐれはあったのかもしれませんが、それはあくまで散歩のついで、野鳥には格別の興味もなかった。はずだったんですよねえ確か...。
しかし、たまたま歩いていた道端で「あっち行った!」「いたー!」とものすごく楽しそうに盛り上がっているオジサマ3人組(withカメラと双眼鏡)に遭遇したのがたぶん運命の分岐点。
何の気なしに「何かいるんですか?」と尋ね、「ルリビタキのメスタイプがいますよ!」と教えてもらい、例のしょぼい双眼鏡で覗いてみたら...ラッキーにも見えてしまったわけです。くりっとした魅惑のボディの小鳥。当時、尾が青いところまでは見えていたかまでは確信がないですが。
とはいえすぐに飛ばれて見失ってしまい、「見えましたー!」「よかったよかった」「ありがとうございましたー」という散歩先でのちょっとしたほっこりエピソードで完結していたのです。一旦は。
帰宅してから、
「もっとガチな双眼鏡なら、もっとよく見えたのでは?」
という考えが頭をよぎってしまったあたりで、もう沼に片足どころか両足突っ込んでいたのではないでしょうか。
冬休み中にちょこちょことバードウォッチング初心者向け情報をネットで漁り、年始に密林で安くなっていたニコンPROSTAFF 7S 8x30をポチり、その流れで日本野鳥の会の初心者向け探鳥会に申し込んでいました。その後、週末のただの散歩が鳥見散歩になり、土日どちらかから両日欠かさず(むしろ祝日も)、一回あたり30分から1時間そして2-3時間に増えるまで一瞬でしたね...。
まあ、熱しやすく冷めやすいタチなので3ヶ月くらいで飽きるかなあと当時は思っていたのですが、1年たって、両足どころか肩までズブズブと野鳥沼に沈んでいる模様です。沼は深いぞ。
新型コロナと新しい生活スタイルに振り回された日々の中でも、(緊急事態宣言中は難しかったですが)毎週変わらずに続けられる習慣、季節の変化を五感で識る楽しみを得て、なによりフィールドで野鳥や自然についての知識経験を惜しみなく共有してくれる鳥見の諸先輩方と知り合えたことは、つくづく幸運だったなあと感謝しきりです。
今年もよい鳥見散歩がたくさんできますように!
2021年、拙ブログも何卒よろしくお願いいたします。
ぺこり。...ではなくてお腹の羽繕い中のキンクロハジロ |
ちなみに2020年の鳥見納めはカモでした。
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